18きっぷの残りを消化するべく、熊谷桜堤・草津温泉を主目的に日帰り旅行をしました。
タイトルの「ぐんたま」は群馬、埼玉の略です
同行者(以下「ペラオ」という。)と赤羽駅で待ち合わせをして、ゆっくり熊谷駅へ
熊谷駅構内、人生で初めて見たぎょうざの満州。餃子大好きおたくとしては、いつか食べてみたいものです
駅から歩くこと数分で熊谷桜堤に着きます。桜花が映える青空ではありませんでしたが、圧倒的雨人間の二人が揃っても降り出さなかっただけ良しとしましょう
9時現在、開店準備中の屋台の数々と、早くも元気にはしゃぐ子供達
満開にはまだ少し早いものの、可憐な花々を十分に楽しむことができました。東京都内だったらこの開花状況でもすでに人混みの中で押し合い圧し合いだったでしょう
土手に咲く菜の花も名物です。黄色と薄桃色のコントラストを楽しみながらゆっくり歩きました。
ひとしきりお花を見終わったら、地獄の電車移動が始まります
高崎経由で
長野原草津口へ。2枚の写真のみでは塵ほども伝わらないと思うのですが、9:48〜12:05に渡るロングシートでの電車移動。ワーグナーのオペラにかぶれ始めたやわポでもお尻が取れそうでした。車で行け、ですって?その通りです、返す言葉もございません(確実にいつか事故を起こすので運転免許の取得はハナから諦めています)。駅からはバスで移動します
それでも遂に辿り着いた草津。硫黄泉大好きっ子には堪らないお湯がドバドバ目の前を流れています。クサい!最高!この日に調べて初めて知ったのですが、「草津」の名称がそもそも「硫黄臭い水」に由来するという説がありました。いつか真相を知りたいです
今すぐ目の前の湯畑に飛び込みたい気持ちを抑えて腹ごしらえをします。
角打ちができるということで気になっていた酒屋さんの2階にあった「OBAHAN GOHAN 花」(酒屋さんと系列店という訳ではないようです)。「ちょい飲みセット」の内容は思った以上に充実していて、ランチビール、サラダ、タレカツ、ミニカレーというメンバー。家庭的でほっとする味付けで、量もあってこれだけで結構お腹いっぱいになってしまいました。
胃にクッションができたところで、一階の「土屋商店」にお邪魔します。こちらは写真撮影もスマホ操作も禁止という硬派な酒屋さんで、口コミで予習してから少し緊張しつつ臨んだのですが、いざ入ってみれば何のことはない、いいお店です。年配の店主の方に注文をすると、もっきりにたっぷりとお酒を注いでおつまみのナッツと一緒に出してくださいます。スマホを眺めることなく、じっくりとお酒の味に向き合う時間。後ろの方からは店主が他のお客様の質問に丁寧に対応する声が聞こえます。このお店でしか購入できない日本酒「ひげん」を楽しんで、そろそろお暇します
いざ立ち寄り湯へ!国の登録有形文化財だけあって建物がものすごくかっこいい。フロントの方は親切に対応してくださり、バスタオルを無料で貸し出してくださいました。大体の旅館では別途タオル代を取られるので、少し嬉しいです
先に入っていた方と入れ替わりになり、独泉!小さめの浴場ですが、凝ったタイル絵が特徴的な落ち着いた雰囲気で、観光客でごった返す温泉街の喧騒が嘘のようです。強烈な香りの硫黄泉にゆっくり浸かる至福。熱めのお湯で、身体中から汗が吹き出ます。立ち寄り湯の時間が終わるギリギリまで居座っていた迷惑客やわポにも、すれ違った女将さんは優しく挨拶してくださいました。今度は宿泊して、思うまま情緒溢れる建築とお湯を堪能したい……後ろ髪引かれる思いで旅館を後にしました
先に出ていたペラオがコンビニ前で見かけたネコンチャチャ。街猫さんでしょうか
火照った体を冷ましながら少し歩いたり、足湯を巡ったり。
あっという間に帰りのバスの時間になり、地獄の行程再び。熊谷駅に着く頃にはすっかり日が暮れていました
予約していた駅チカの居酒屋さんで夕食をとって(詳細は別記事にて)、夜桜鑑賞に繰り出します
屋台通りには人だかりができていました。淡い色の花々がライトアップされて輝いています。こんな曇りの日はむしろ夜の方が桜の美しさが際立ちます
タイミングよく空いたテーブルがあったので、草津で購入した温泉卵と缶ビールで乾杯しました。ぼんやり木々を眺めながらビールを啜ります。
夜桜は花付きの悪い枝が闇に紛れて、白っぽいお花の美しさが際立っていいですね。菜の花との競演も、日中とはだいぶ違う印象を受けます。
無料で座りながらお花見ができるスペース、誰でも利用できるゴミ置き場と、目黒川沿いでは絶対に実現しない設備が整っていて、毎年桜の季節にはここに来たくなるような場所でした。
都内に着く頃には既に23時。アクセスさえ解決できれば……(運転免許を取りなさい)