二日目
起床すると空腹だったので、お茶を淹れて前日駅のお土産屋さんで買った赤てんをいただきます。辛味のある練り物って確かに他ではあまり思いつかなくて、辛党やわポは大歓喜でした
8時半に宿を出発して、再び松江へ。この日は暑くなる予報だったので、気温が上がり切る前にサクッと松江城を見ておきたいのです
見えてきました
無駄のないデザインでかっこいい!高さが全国で第3位とのことで、最上階からの眺望に期待が高まります。
2泊3日分の荷物がパンパンに詰まったリュックを抱えて(コインロッカーに預ければ良かったね)、急階段を恐々登り切りました
絶景!遠くに宍道湖が見えます
ひとしきり景色を楽しんで天守閣を出ると、外国の方の観光団体が到着したところのようでした。本格的に混む前で良かった!
お城の観光案内所に立ち寄って次に乗れる遊覧船の時刻をお尋ねすると、スケジュール的にちょっとだけまずそうな時刻。一部でもいいから乗ろうということで、徒歩で別の乗り場まで移動します
この旅行では松江・出雲のtabiwaぐるりんパスを使い倒します。堀川遊覧船は周遊パスの適用範囲内なので、そのまま乗ることができます
靴を脱いで乗り込むと、船頭さんの軽妙なトークと共に船が動き出します。
先に見える赤いハートマークは屋根下げを始める位置の印です。触ったらHPが回復しそう(?)
アジサイが咲き始めています。この遊覧船、幌が日陰になっていて川風もあって涼しい!
橋の高さに合わせた屋根下げとゆっくり移り変わる風景にはしゃいでいたら、あっという間にお城に近づいてきました。「そんなに無理して遊覧船に乗らなくても良くない?ぶらっと街歩きしてもいいのでは」などと思っていた私が愚かでした、これは頑張って乗った方がいいです
先ほどの観光案内所前で船を降りて、松江駅から出雲に向かいます
新型やくも!
出雲市駅は駅舎もかっこいい
参道はバスですっ飛ばして、到着!
沢山のうさぎさん。足元に松ぼっくりがお供えしてあってかわいい
ひょっとすると本殿よりも有名な大注連縄。公式サイトによると、5.2トンあるそうです。
お参りを済ませて、せっかくなのですぐ側の博物館にも立ち寄ります
過去の記録と遺跡から復元されたかつての本殿の姿。他にも熱がこもった展示が盛りだくさんで、時間が許せばたっぷり2時間くらい見学したかったです(館内はフラッシュを焚かなければ撮影OK)
国宝もゴロゴロ。見応えがあります
かわいいね
鳥取駅では入店できなかったすなば珈琲、出雲にも進出していました。炎天下でバス待ちをしている体にアイスコーヒーが沁みます。スタバなう!
出雲から大田市に向かう電車待ちの時間潰しで来てみた駅からすぐの酒造、この日はお休みでした。そんなこともあるよね
出雲は流石に観光客で賑わっていましたが、大田市駅に着くと少し寂れた感じが旅情を掻き立てます。同行者(以下「ペラオ」という。)は駅の冷凍ケースにあった白バラ牛乳ソフトを買っていました
足立区?
バスでお宿の方が迎えに来てくださる地点まで移動。先に着いて待機されていて、バスを降りるやいなや声を掛けてくださいました
送迎してくださった方が女将さんで、お宿の案内、食事の配膳、他の方の情報によると夕食に出る蕎麦打ちまで八面六臂の活躍をなさるすごいお方でした。やわポなんて車の運転免許すら持ってないのにね……
投宿!古いながらも手入れの行き届いた、落ち着くお部屋です。夕食の時間は18時ということで、荷物を下ろしたら早速お風呂に向かいます
温泉ブロガーさん方の過去の投稿で何度も見かけた廊下。ついに本当に来られました!
やわポはとりあえず一番手前のお風呂へ
ペラオは手前から二番目へ。
こういうシャワーすらない、シンプルなお風呂場も好きです。カランと洗剤があるだけとってもありがたい。5月とは思えない暑さの出雲でかいた汗を流して、湯船にダイブ。予習していた通り、ぬるーいお湯で鉄っぽさを感じます。いくらでも入っていられる(夕食の時間があるから思う存分ゆっくり、とはいかないのですが)。そして泡付きがすごい!入浴してまもなく、全身がつぶつぶの気泡で覆われます。湯温は低いはずなのに体がじわじわ温まってきて、心地よいです
これはペラオの腕。本当に一瞬でこんな感じになります。やわポは鈍臭いのでスマホを水没させかねないためこんな写真は撮れません
そうこうしていると18時、夕食の時間です。ポカポカの体を浴衣に包んで食堂へ。これらのお皿は既に準備されていました。焼き物、お蕎麦と最後のお食事は後から運ばれてきます。
地酒「石見銀山」を注文して、乾杯。島根のお酒は辛口が多くて個人的にはすごく嬉しいです。お刺身が美味しいのは当然として、衝撃を受けたのは刺身こんにゃくです。たまに買う市販品とは全然違って、もっと柔らかく素直に噛み切れるのでした。それから、前日行った居酒屋「叢雲」でもそうでしたが、島根の刺身醤油も甘いのですね。お醤油が甘いのは九州だけだと思い込んでいました。これはこれでアリです。真ん中にある白いお豆腐的な一品。女将さんにお尋ねすると、牛乳を葛粉で固めたものだそうです。もっちりした食感、生姜の効いた出汁、初めて食べたしとっても美味しい!他にもお酒が進むものしかなくて困ります
お蕎麦がやってきます。手打ちの十割蕎麦だとか。お蕎麦は久しぶりに食べました。喉越しがよくするすると胃に収まります
熱々で運ばれてきたアラカブ(小さいカサゴ)。身質はよく締まっていて、小さいながらも脂が乗って美味しいです。
美味しいお料理の数々で既にお腹いっぱいなのですが、最後にご飯とお吸い物まで出てきました(写真失念)。一泊一万円を切るお宿とは思えない、素朴ながら心のこもったお食事でした。部屋でしばし消化タイムをとって、また極上のお湯にのんびりと浸かってから爆睡しました
三日目に続く