ファルスタッフ見習い

やわらかハートポイント@yawarakahpの日記 飲食、旅行、音楽など

ローブリュー/表参道(2024/5/2訪問)

ブルーノートで傘寿を迎えるモンティ・アレキサンダーの公演を聴いた後、2回目の訪問。アングラン(ミニャルディーズ専門店、家でアフタヌーンティーごっこをするならここでテイクアウトするのが吉)がある路地を奥まで進むとこの素敵な看板に辿り着きます

とりあえずのシャンパーニュとお通しのオリーブ。クミンが効いていて美味しいです。ローブリュー常連の皆さんはこのオリーブを食べた後の種ってどうしていらっしゃいますか?別皿が用意される訳でもないので、このソーサーに置くしかないですよね

マダムが黒板メニューを持って説明してくださるので、ゆっくり飲みながらオーダーを相談します

過日のコートドールに引き続き、立派なホワイトアスパラガス。旬の美味しいものはワンシーズンに何回頂いたって良いのだ(毎日外食なされて同じ食材を嫌ほど召し上がる天上人は別として)。

まずはそのまま穂先をいただくと、甘味を湛えた野菜のエキスが溢れ出します。二口目からは付け合わせのオランデーズソースをたっぷり纏わせて、根本までのグラデーションを楽しみました。卵、アスパラガスそれぞれの僅かな硫黄っぽい香りがよく合います

目にも美しいフロマージュドテット。資生堂のロゴか?半分に切り分けても豊富なゼラチン質により麗しい見た目を保っていました。豚足や豚耳が奇跡のシナジーを紡ぎます。トマトを加えたグリビッシュソースがくどく感じさせません

無論前菜の位置付けではありますが、個人的にはメインと言ってもいいスープドポワソン。あまりにも好きなお料理で、自分でも作るべく散々本や動画を漁ってはいるのですが、原価と手間と必要な技量を考えるとおそらくここで注文するのがベストです。一口含んだ途端に爆発するお魚の旨味。塩辛いと感じる手前ギリギリの塩味。何度でも頼んでしまうでしょう

たまらず白ワインをカラフェでオーダー。ルイユとグリュイエールチーズで味変しつつ、夢中で食べ進めます。食べるスープという言葉がぴったりの濃厚な一品です

メインにはアンドゥイエット。そしてこのポムピュレの海よ!

すかさずグラスの赤ワインをオーダーして迎え撃ちます

とりあえず同行者に半分こに取り分けていただく。不快ではない程度にクセを残したモツがみっちりと詰まっていて、噛み締めるほどに溢れ出す肉汁に陶然とします。たまにポムピュレの優しい風味に浸って、またアンドゥイエットに戻って……至福の反復浴を堪能します

 

お腹がパンパンで、そろそろお会計。デザートはいかがですか?とありがたい販促を受けたのですが、ケチなのではなくてもう降参なのです……

お読みいただいた通り注文した品数は少ないのですが、お料理一品一品から受ける満足感が並大抵ではないのでした。それは単純な物量のせいではなくて、香り、味のインパクトが圧倒的で、これで十分に満足できてしまうのです。いつかグルメ仲間を集めてあれこれ頼んだ後、ガトーバスクで締めたいと思います